福祉の心 2010 8 8

 まさかとは思いますが、政府は、
円高の影響で国内の工場が閉鎖されたために失われた雇用を、
介護などの福祉分野で確保すると考えていないでしょうね。
 そうだとしたら、「甘い」と言わざるを得ないのです。
そもそも、「福祉の心」を理解していますか。
 私は、若い頃、知的障害者(児童)のために、
授産施設の立ち上げを手伝ったことがあります。
 その時、代表の人たちや仲間たちを見て感じたことは、
「この人たちは、お金のために働いているのではない。
本当に人間というものが好きで働いている。
給料よりも、知的障害者の笑顔を見たいために働いている。
これが福祉の心というものか」と感じました。
 福祉の現場は厳しい。
福祉の心がなければ長続きしない。

聖職 2010 7 24
 夏が来ると、よく思い出すのが、高校時代のことです。
私が通った高校は、公立高校でしたが、
学校の先生が、夏休みに「予備校」を開いてくれたのです。
 私の故郷は田舎なので、東京の大学受験予備校に通うのは大変でした。
しかし、「東京の生徒には負けるな」ということで、
先生が、学校で「予備校」を開いたのです。
 私は、その時、こう思いました。
「先生たちは、公務員だから、
がんばっても、がんばらなくても給料は同じなのに、
どうして生徒の学業に対して熱心なのか」
 これに対して、先生たちの思いは、こうでした。
「我々は、労働者ではない。聖職である。
教育を通して、日本の国づくりをしている」
 今でも、私は、高校の先生には感謝しています。
先生たちの献身的な努力がなければ、今の私はなかったでしょう。
















































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